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□ Camera Module開発に関わる中、DisplayやPrinterの解像度がCameraの画素数に影響を与える
ため、それらの解像度はどこまで高精細になるのか?視力に相当させて「過剰領域」を算出する方法
を考えました。それを進める中、「視覚の原理」、「色が見える原理」などなどを調べていますが、
その中でColor Universal Designという考え方があることを知りました。人間には様々な色の感じ方に
個性があり、世の中の95%以上のR, G, Bの感度を有する人の他に、日本では男性の5%、女性では
0.2%の2色型色覚者が存在しており(白人では10%弱と言われている)最近では、その人たちが安全
に行動できるように公共関係の表示方法が工夫されつつあり、この手法の一つがColor Universal
Designということなのです。
RGBの3色型色覚を持つ多くの人の中には、優越感を持つ人もいるかもしれませんが、下記関連資
料にもあるようには爬虫類・鳥類などはR,G,Bの他Vも識別する4色型色覚を保有しています。哺乳類
の先祖が登場した際、昼間の世界は暮らしにくかったため、夜型の桿体が進化し、色を判別する錐体
が2色色覚に適用しました。その中で、樹上生活に移行した一部の猿類が木の葉と赤い実を区別する
ため3色色覚に突然変異したのが3色型の源流の様です。
血液型にもA,B,O,ABがあり、その中AB型は10%弱ですが、誰もそれを「異常」とは言いません。
一つの個性なのです。ですから、2色型色覚の人に対しても「特別」とみなすのではなく、「個性」
とみるのが本来適切な行動ではないか?と思います。
とはいえ、その個性を十分理解しないで今まで来てしまったのも事実です。そこで、自分としてその
「個性」を理解し行動できることはなにか?と考えた結果データが判別しやすいPresentation資料を
作成する事であるとの結論に至りました。具体的にどんな点に注意して資料造りをするかは、おいおい
まとめて提示したいと思いますが、まずは来年新規で作成する資料については、この点に配慮した
内容を心がけていきたいと考えています。
【関連リンク】
★ Color Universal Designとは?--- NPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構」
★ 色弱模擬フィルタ --- 伊藤光学/3色型の人が2色型の人の世界を体現できる
メガネ:配色が適切か否かの判別に使用するもの
★ 色弱疑似体験写真 ---- 東洋インク
★ 色弱補正メガネ ---- 2色型の人用の補正メガネ
★ 色弱Simulation Tool ---- 東洋インク UDing / 無料:登録要
★ 4色型色覚 -------- Wikipedia
★ 他多数
★★「色のシミュレータ」 -- iPhone, Android でC, P, D ,T色覚の見え方が擬似体験できるアプリの
紹介Site --- 2013.09.29追加
★★「色のメガネ」 --------- P,D,T型の人が見分け難い色を識別するためのアプリ紹介Site -- 9/30
■ 2013.01.19 (土) --- フジTV「サイエンスミステリー」の中で報道された4色型
色覚女性を取り上げたニュース
【Color Barrier Free Presentation手法】
★ 国立遺伝子研究所 -- 2005年版
★ 国立遺伝子研究所 -- 2008年版
★ 医学生・生物学者向け -- 2005年版
* 自分の色覚特性を簡易的に確認するためのソフト。
ただし、上述サイトの内容を十分理解した上で使用頂きたいと思います。
●●● --- 色覚検査フリーソフト「石原式」