Camera ModuleのReflow化が始まって既に6年もの月日が経過した。しかし、お世辞にもその普及が本格化しているとは言い難い状況にある。その最大の理由は、この業界の技術者が物造りを知らず、キーになる部品・技術の選定眼が欠如していることによるものである。とはいえ、既存の組立製法でCamera Moduleを作り続けていくのであれば、市場の拡大に反比例する要求コストの継続低減に追従できず、事業がいずれ破綻することは明白である。実際、7-8年前に日本の多くのCamera Moduleメーカーが市場から撤退せざるを得なくなったFPC仕様が再度蔓延し始めている。これでは、歴史が繰り返されることになる。「イノベーションにはジレンマ」がある点は、すでに提起されていることであり、過去や理論を学ばず、根性や努力だけで事業を進めようなどという姿勢は、時代錯誤でしかない。特に、日本市場では「Camera ModuleのReflow化」など、いずれなくなる、という風潮にあるが、変化しようとしない(人はInnovationという言葉は口にしてはならない)姿勢は未来をなくすだけなのである。
このコーナーでは、Camera ModuleをReflow化するメリットならびに、低価格でReflow Camera Moduleを製造するための、キーパーツの選定、製法、などについて説明する。
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【リフローの基礎】
【Reflowable Camera Moduleの分類および関連技術】
【既存製法とReflow Camera Moduleの製法の差異】
【耐熱レンズの分類とコスト比較】
【Hybrid WLOと精工技研MSG(R) Lensの比較】
【Hybrid WLOとCasting WLOの比較】
【既存LensとCasting Lensの設備投資額、コスト比較】